どたばたコメディものなんですけど、ただのコメディではないです
とても泣ける映画です
最初のオープニングで家族が個人としてバラバラに描写されていて、それから妹のミスコンのために会場まで旅をするロードムービーのようなストーリーです
家族のつながりについてよく考えさせられます
ラストのハイライトシーンは必ずニヤニヤしてしまうと思います
以下ネタバレ(気に入ったセリフ)反転して読んでください
オリーブが大会の前日に不安になりお祖父ちゃんと会話する
「私、負け犬になりたくない」
「負けることを恐れて何もしないのが負け犬だ、お前は違う」
オリーブと自殺未遂した叔父との会話
「私は、天国はあると思うの」
「僕も行ける?」
「うん」
「絶対?」
「絶対」
最初は家族に無関心だった兄のドゥエインが妹のために母親に詰め寄るシーン
「こんな大会はクソだ、
こんな大会で妹が採点されるのは嫌だ、母親なら娘を守れよ」
「出ればきっとオリーブは笑い者になる、お願いだからやめさせて」
自殺未遂した叔父と夢を砕かれたドウェインとの会話
「プルーストは完璧な負け犬だった、職にも就かず、恋も叶わないゲイだった、20年かけて売れない本を一冊書いただけ」「でも今はシェイクスピア以来の大作家だ」
「彼は死を前にして、苦悩を積んだ日こそ自分を形成した最良の日だったと言っている、幸せな日は無駄に過ぎて何も学ばない」
「18才までに怠けたら苦悩できないぞ、もったいない、高校時代は悩める青春のハイライト、黄金期だぞ」
「よく話したな、君はバカじゃない」
叔父もだんだんと生気を取り戻してる感じがいいです、このセリフは自分にも言い当てはめてたのかも
オリーブのダンスを止めるように言われるも一緒に踊り出すシーンは、家族のつながりが深まったと感じられてジーンときます
夢を砕かれたドゥエインに無言で抱きしめてなぐさめるシーンは泣けます、その後に家族に言った暴言について「ごめん、あれは本心じゃない」というドゥエインの多面性が伺えます
ドゥエインが「ママをハグしろ」とメモに書くのはすごくドゥエインらしいと思いました
ラストでワーゲンのワゴンに乗るとシーンはすごくワゴンが馴染んでて家族の一員のように思えます
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