ジャッキーブラウン1977年
エルモア・レナードの小説「ラムパンチ」をベースにクエンティン・タランティ―ノが監督・脚本した犯罪サスペンス映画
youtubeは本編のオープニングです
めちゃくちゃおしゃれです
クエンティン・タランティ-ノが初めて女性を主人公にした映画です
主役はタイトルのジャッキーブラウンなのですが、周りの役も魅力的でいろんな見方ができます
中盤からラストまでかなり緊張感があっておもしろいです
物語が進むにつれて役者さんの巧さがすごいです、特にロバート・デニーロのダメさ加減がw
ジャッキーブラウン役のパム・グリアも渋い演技で素晴らしいです
特典映像でタランティーノは「40代半ばにちゃんと見える女優を探していた」と語っています
パム・グリアは大人の女性の風格や哀愁もありますし、そこに惚れ込んだタランティーノは原作では主人公は白人でしたが、それを黒人に直して脚本を書いたと言っています
話もとても巧妙でいろんな視点から撮るところはやっぱりタランティ―ノらしいと思います
「パルプフィクション」より正統派な感じですが、そこがなおさら話の巧さや緊張感が際立っています
「チャンスがあるなら、そこにかけるべき」というのがすごい伝わってきます
やることは犯罪なので道徳的にはあれなのですが…w
タランティーノファンにはニヤリとしそうなシーンがたくさんあります
以下Wiki引用
・ジャッキーの購入したスーツは「
パルプフィクション」でミアの着ていたスーツと同じもの。これは後に「
キルビル」でエル・ドライバーが着ている。
・ジャッキーの車は『パルプ・フィクション』でブルース・ウィルスが乗っていたものと同じ車(ホンダシビック)。タランティーノがシビックに乗っていたことがあるらしく、彼の作品にはシビックが出ることが多い。
・裏設定では、パム・グリア演じるジャッキー・ブラウンは「
パルプフィクション」のマーセルス・ウォレスの妹にあたるとされている
・タランティーノがジャッキー・ブラウンの留守番電話の声としてカメオ出演している。余談だが若き日のパム・グリアは少年タランティーノの自慰対象であったという。
言われないと気づかないですけど(とくに三番目は)ファンにとってはたまりません
メインテーマのボビー・ウーマック「110番街交差点」(Across 110th Street 1972年)が胸にしみます
ジャッキーブラウンの心境ととてもマッチしていて胸に響きます、タランティーノの音楽センスはほんとに凄いと思います
他のタランティーノ作品に比べたら少し地味な感じもしますが、いろんなキャラがそれぞれの思惑が行き来する素晴らしい作品だと思います
タランティーノ作品で一番ハラハラさせられた作品です